大人向けの絵本です。
ユーモアとウィットにとんだストーリー展開。
ゴルフを愛する大人たちに贈る痛快な絵本です。
ジョークが通じる方へ、くれぐれも…。
¥3,500+税
在庫・残りわずか
配送期間・3-5日
赤字がオリジナルのものに変わります。大切なあの人に置き換えて読んでみてください。
実際の文章は全て黒字になります
本山さん流
ゴルフ・プレー
あなたに贈るお話しの本
ニコラス・グリーンジャケット作
あきよしこ訳
ステファン・マックケルヴァイ画
これは、比類なきゴルファー
本山幸次のために
特別に書かれた本です。
2013年5月吉日
ゴルフは18世紀の初めにスコットランドで
生まれた競技であることは、よく知られています。
ささやかに始まったこの競技は、その後
世界中に広まり、今や人気スポーツとなっています。
ボビー・ジョーンズのような
伝説的なスタープレーヤーも生まれました。
そして日本でも、国内のツアーにあきたらず、
海外のメジャー大会を目指すプロが
増えています。
ゴルフは世界中で、さまざまな形で
プレーされているのです。
本山さん流ゴルフも
そのうちのひとつです。
本山さんは、
田中や、佐藤や、川田たちと
お気に入りの★※カントリークラブに
よくでかけます。
ここでで安全なのは、
フェアウェイの真ん中だけ。
そのほかの場所では、
虫も木も鳥もモグラでさえ みんな死の危険に
さらされてしまうのです!
他人のうわさとは裏腹に、
本山さんはケチるということがありません。
子供の教育費、家のローンなど
あまりたいしたことないところに
少し細かいところがあるかもしれませんが・・・
ゴルフのこととなると話は違います。
本山さんは以前、
「ゴルフは勝つためにする競技だ」と教わりました。
それ以来、いつも賭けて
プレーすることにしています。
スウィングは
チャーシューメンのリズムで打つことや
ゴルフボールはけっして水には浮かないことなども、
本山さんは
何年もかけて、体得したのです。
本山さんの生活の中で、
ゴルフがいちばん大事というわけではありません。
彼は何を優先させるべきか、
物事のバランスをどうとるかを心得ています。
かつて本山さんが
嵐の中で全コースを回ったという事実はありません。
彼が17ホール回ったところで、
ゴルフ場がクローズになってしまっただけなのです。
ゴルファーは誰でも、パーフェクト・ラウンドを
夢見ています。
ティーグラウンドから
フェアウェイの真ん中に飛ばし、
グリーンをねらって正確に打ち、
パットはカップの中心へ・・・
こんなシンプルで謙虚なものです。
自分の年齢だけ打つことを、
究極の目標にしている人もいます。
本山さんが39打つのはたやすいことです。
問題は、最初のホールでその目的が
達成できてしまうことなのです。
ゴルフの名手といわれる人は、いかなる場合にも、
各種のショットで対応できます。
例えば、フェード、ドロー、パンチ・ショット、
ランニング・アプローチ、というように。
本山さんも多彩なショット・・・例えば
チョロ、テンプラ、ドスライス、ドフックなどを
繰り出します。
彼の持つ最高のショットは、
田中や、佐藤や、川田 命名の
’’まぼろしの一撃’’です。
以前、ゴルフにハンディキャップ・システムが
導入されました。
これはゴルフの腕前に差がある人同士でも
一緒に競えるように考えられたものです。
プレー最後の20ラウンドのうち
成績のよい10ラウンドをとり、
その人のハンディを計算するのです。
本山さんにとって、
このシステムは大きな欠点があります。
彼は数える価値のある10ラウンドを
回ったことがないのです!?
本山さんがゴルフをする理由のひとつは、
運動のためです。
ほかの運動はどれも白石さんには不向きでした。
泳ごうとすれば体が浮かず、
テニスをやればネットにボールの行く手を阻まれ、
さっさと切り上げたのは、よかったのですが、
彼はホトホト疲れてしまいました。
本山さんのように
ほどよく鍛えられた肉体の持ち主には、
ゴルフはぴったりの運動だったのです。
ゴルフのラウンドを回りおえると、
いつも本山さんは
田中や、佐藤や、川田と
『19番ホール』に現れます。
そこでその日のショットについて話し合ったり、
次の日程を決めたりするのです。
おなじみのシーンではありますが、
本山さんは仲間と
一杯ひっかけます。
それから、いかに今日はついてなかったか、
あそこにバンカーがなっかたら、
あのショットさえうまく打っていればと
いつものことをあれこれ話し合い
賭けの借金を、作り笑顔で払います。
ゴルフの腕はたいしたことがないのですが、
本山さんはときに
素晴らしいショットを繰り出します。
以前、ディープ・バンカーから打ったショットが
奇蹟的にチップインしたことは、
いまだにみんなの語り草になっています。
手の5番を使ったって、
あんなショットは打てないですよね!?
本山さんは友だちも、
ゴルフも大好きだからこそ、プレーするのです。
みんなで出かけて、自然の中で
緊張から解放されるチャンスでもあります。
本山さんは
こんなことを言ったことがありました。
「ゴルフボールを打つたびに、
ストレスが解消されてゆくんだ」
事実、ゴルフをするたびに、
本当にたくさんのストレスが解消されるのです。
本山さんはいつか
自分のゴルフの本を書くことを夢見ています。
『3歩前進2歩後退
-本山さんのゴルフ人生辛抱だ』
『ゴルフにおける能書きとスコアの相関関係
-本山さん著』
『本山さんの
19番ホールの楽しみ方』
本山さんは何年間も
自分のゴルフに挫折感を味わってきたにも関わらず、
いまだにゴルフを続けている、
その根性は見上げたものです。
彼は我を忘れて
一日中、原野や森林を走り回るのです。
だからこそ
賭けに負けたときの支払いが
きれいなことはさておき、
本山さんは
かけがえのないゴルフ仲間なのです。
ゴルフは、本山幸次にとって
まさにチャレンジなのです。
田中や、佐藤や、川田が
本山さんに
どうしてゴルフをするのか問いかけます。
その答は明白です。
ティーショットがうなりをあげて、飛んでいく瞬間。
アイアンショットがピンにからんでいく瞬間。
ロングパットがラインどおりに
カップに吸い込まれていく瞬間・・・
本山さんにとって
そんなありふれた出来事はともかく、
ロングホールでセカンドショットが
直接カップインするような
奇跡の主人公になる為にゴルフを続けているのです。
本山幸次様
自分流ゴルフを楽しんでください。
スコアが悪いからといって、
その日を棒にふるようなことがないように。
ゴルフを棒にふるようなことがないように。
ゴルフをボウリングと同じように考えたら
いいと思います。
スコアが高いほどいいんだってくらいに・・・
2013年5月吉日
旧友より
今度は お手柔らかに!
旧友より
2013年5月吉日