絵本のストーリー
『地球はごちそう』子ども向き
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『地球はごちそう』子ども向き
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『地球はごちそう』村ひさき 作・絵
あいちゃんに おくる
せかいで たった いっさつの えほん
愛ちゃん☆小学校入学おめでとう
光り輝く未来が待っているよ！がんばれ
2015年4月吉日
本山ファミリーより
ほんやま あいちゃんの すむ ほしが
いつまでも うつくしく ありますように
わたしたちの すんでいる ちきゅうには
ごちそうが たくさん。
あいちゃんの くらしている
東京都練馬区にも、
そらちゃんや、うみちゃんや、りくくん
の まわりにも、
たくさんの どうぶつの うえにも、
そらを とぶ とりたちにも、
つちの なかの むしたちにも。
きたにも みなみにも、
ひがしから ずうっと にしにも。
ちきゅうは ごちそう そのもの。
ちきゅうの ごちそう、
それは たいようの あふれる ひかり。
ひかりの つぶ かがやきながら
あいちゃんに まいおりて、
あいちゃん
きらきらつぶつぶ たっぷり たべて
からだの なかから げんき こぼれる。
もっと ちきゅうの ごちそう、
それは うみ。
うみの ゆらゆら おと リズム、
あおさ ひろさ どーんと おおきさ。
あいちゃん みんな のみほして
きもち ぴかぴかに なっていく。
まだ ちきゅうの ごちそう、
それは だいち。
ふっくら つちの あたたかさ。
びっしり つづく たくましさ。
ずしんと ふかく あつみが あって。
あいちゃん じっくり あじわうと
つよい ちから あふれだす。
つぎの ごちそう、
それは くもと あめ。
つめたい みずの うるおいが
からだじゅうに ひろがって、
ふわふわ くもが
むね いっぱいを くすぐると、
あいちゃん つやつや すきとおって ゆく。
まだまだ ごちそう、
それは き き き。
みどり きみどり ふかい あお、
まるい さんかく とげとげ ぎざぎざ。
あいちゃん ぱりぱり ほおばると
みどりの かおりで みたされる。
さらに ごちそう、
それは いしと きのみと はな はな はな。
じかんを かけて つくられた
まるい かたち、ふしぎな かさなり、うつくしい いろ。
あいちゃん つい てに とって
さわった かんじ しりたくなるね。
うえしいね、たくさんの ごちそう。
すごいね、ちきゅう。
でも・・
こんなに いっぱい ごちそうに なって、
あいちゃんも
そらちゃんや、うみちゃんや、りくくんも、
ちきゅうの みんなが たべて たべて、
ちきゅうは
なくならないかな？
いたくないかな？
ないてないかな？
ひとりひとりが、
あいちゃんも
そらちゃんや、うみちゃんや、りくくんも、
ちきゅうを たいせつに する きもちを
わすれなければ いいのかな？
ごちそうに なった うれしさを
ありがとうの ことばと たいどで
つたえたら どうだろう？
いま ６さいの あいちゃんが
ちきゅうに やさしい ことを かんがえたら、
きっと ちきゅうは わらって くれる。
そらちゃんや、うみちゃんや、りくくんも、
みんなが ちきゅうの いろいろを
むだに しなければ、
きっと
ちきゅうは かがやきながら うちゅうに うかぶ。
さあ
だから、
つづきの ごちそう、
ちきゅうの デザート、
それは にじと ゆきと かみなり。
ゴロゴロ びっくり。
つめたさ さっぱり。
きれいに うっとり。で、
あいちゃん にじいろに そまって ゆく。
つづきの デザート、
それは つきと ほし。
よぞらに ながれる ほしぼしの メロディー。
ほわんと あかるい つきの しきしゃ。
あいちゃん しずかな ひびきに みみ すます。
さて
ちきゅうの のみもの、
かわと たきは いかが。
ながれが つづく ここちよさ。
おとの はしる きもちよさ。
あいちゃん くくっと のみながら
やさしさ すうっと かんじてる。
さいごの ごちそう、
それは おおきな おおきな ごちそう、
くうき。
めには みえないけれど
かならず そこで みたして くれる。
ひろく おおきく ふかく
ずっと ずっと ずっと。
あいちゃん
ひろく おおきく ふかく
すいこんで
おいしい おいしいと しあわせに なる。
たくさんの ちきゅうの ごちそう。
あいちゃんも
そらちゃんや、うみちゃんや、きくくん、
わたしたちは かんしゃを こめて、
いただきます。
ありがとう。
